6ヶ月で自宅浪人×早大受験を成功させた塾講師の思考と戦略。

ASせきね講師の「こうき」です。

 

先日の記事では、地元国公立大学を目指す高校2年生へ、数学と英語の指導を行いました。
まずは、こちらの記事をお読みください。

 


リンク

 

併せてお読みいただけると、受験戦略に不可欠な思考が深まります。

 

ざっと要約すると、

 

数学でも英語でも答えをただ教えるのではなく、

 

・「基礎の反復・徹底」
・「言葉の定義」の重要性
・「暗記量を減らすためのプログラムを組む発想」

 

などを意識して伝えています!

 

という内容です。

 

僕自身、こうした思考を武器に
一度は不合格になってしまった早稲田大学に再挑戦し、

 

・地方出身
・自宅浪人(予備校までは電車で1時間30分かかる)
・約6ヶ月の勉強期間

 

で合格することができました。
(☆教育学部英語英文学科、文学部、文化構想学部 ☆に進学)

 

本記事ではそういった「受験戦略と思考」について深掘りしていきたいと思います。

 

知るだけで、かなりインパクトのある内容がギュッと詰め込まれています。

 

ですので、

 

早稲田の上記3学部を受験する受験生はもちろん、
その他の学部を受ける受験生にとっても、

 

効果バツグンの思考法かなと。

 

それでは、よろしくおねがいします。

 

 

 

 

プログラミング思考

つい最近、小学校教育にプログラミングの授業が導入されました。

 

僕はゴリゴリの文系で、とくべつプログラミングに長けているわけではありません。
このwebサイトを立ち上げるのに丸1日かかってしまうほどの機械オンチ。

 

それでも、数学も英語を教える中で共通している考え方は、「プログラミング」的な思考法です。

 

プログラミングの思考法は、1度作ってしまったらバグらない限り永遠に使えるというところにそのメリットがあります。

 

こうした思考は、ゲームの中で自然と身につけていきました。

 

例えば、昔熱中していた「ポケットモンスター」のゲームでは、

 

「「育て屋さん」に預けて1歩進むと、経験値が1たまってポケモンがレベルアップ」
していきます。

 

最初は、「100レベ、ゲットだぜ」と寝る間も惜しんで自転車をこいでいましたが、
途中で面倒くさくなり、

 

ネットで調べながら3DSに割りばしや洗濯ばさみ、輪ゴム、食パンの袋とじなどいろいろなものを装着して、
自動でキャラクターを動かせないか試してみました。

 

すると、特定の場所に主人公を連れて行き、
食パンの袋とじを3DSのスティック部分に差し込むと

 

なんと自動でぐるぐるとキャラクターが周り続けることがわかりました。

 

「ということは、これで一晩中放置すればレベル100を量産できるぞ!うおおおー!」

 

こうして、僕はポケモンのレベル上げをする時間を、
ポケモンバトルに使えるようになりましたとさ。

 

 

複雑な機械を作ったわけではありませんが、これも1種のプログラムです。

 

 

 

ここで伝えたいのは、別にポケモンをやれとかプログラミングスクールに通えということではなく、
その「思考法」を盗めということ。

 

 

「英単語を覚えられない」なら、「いかにその場で思い出せる仕組みをつくるか」
2ちゃんねるの創設者として有名な(つまりプログラマーでもある)「ひろゆき」さんも、このようなことを言っていますし、

 

 

僕が前回の記事で「英語の文型」を「コンピュータ」「2進数」だと言ったのも、こうした発想のもとで生み出されたアイデアです。

 

「現代文」の解き方にも、僕の脳内には1種のプログラムが組まれていて

 

とにかく新しいことを勉強するときは「根性」「丸暗記」に頼ることなく
「一度理解したら忘れないプログラムを組む」「思い出す仕組みを作る」、この発想を忘れないようにしています。

 

塾だけでなく、これからはこのサイトでも、思考の部分を伝えていきたいと思います。

 

 

なぜ思考を伝えるのか?天国と地獄を味わって、生まれた理念

 

それは、世の中には「結果=努力」の建前に苦しめられている受験生がたくさんいるからです。

 

今日も日本のどこかで受験生が、

 

志望校に合格したいと頑張っているのに
模試の判定はいつもE判定で、

 

「がんばりなさい」
「もっと努力しなさい」
「このままではどこの大学にも行けないぞ」
「現実を見なさい」

 

とプレッシャーを受け、

 

「志望校を下げるべきではないか?」と思い悩み、

 

人知れず、努力するための心をへし折られています。

 

 

「現代文」「英語」「数学」「古文」「漢文」「世界史」「化学」…
受験生は、高校に通いながらたくさんの科目を勉強しています。

 

現役生のときの僕もその一人でした。

 

いったい、これ以上何をがんばればいいのでしょうか?

 

 

 

むかし、「学歴は努力の証」といって炎上したタレントさんがいました。

 

僕は、まったくそうは思いません。

 

そして、「結果=努力」という考え方その裏側には、

 

「もともと能力は同じだったはずだし、みな同じような教育を平等に受けてきた」
「だから、結果は努力の差」

 

という思想が見えてきます。

 

 

ですが、僕は7月末から始めた浪人生活のときのほうが、
現役生時代よりも「辛い努力」はしていません。

 

しかし、現役時代にはまったく手が届かなかった早稲田大学に
合格することができました。

 

現役時代は合格通知を開くのにも鳥肌がたつほど手が震えていましたが、不合格。
浪人生時代は「絶対合格できた」と確信して、ボタンを押すことに戸惑いはありませんでした。

 

 

その結果の差を生み出したのは間違いなく、
「努力」ではなくて、思考であり戦略でした。

 

僕は過去問を分析し、「古文」を50%得点を目標に残りは捨て、「現代文」や「英語」、「日本史」の3教科に全振りしました。

 

なぜなら、現代文と英語は一度理解したら、本文が読めれば絶対に合格点が取れるからです。(漢字、知識問題は除く)
日本史はそうではありませんが、単独の科目なので捨てることはできません。

 

逆に古文漢文は、現代文と合わせて「国語」という科目です。

 

だから、合格点が7割だとして

 

現代文で9割を取ってしまえば、
古文漢文は5割でも合格点になります。
現代文と古文・漢文の問題数がちょうど1:1でした。

 

(志望校により配点は異なります。あくまで僕のケースです)

 

周りの受験生は「現代文」「英語」「古文」「漢文」「日本史」
を勉強していたと思いますが、

 

僕は実質的には「現代文」「英語」「日本史」3教科だけを勉強していたのです。

 

しかも、周りの受験生は沢山の参考書を用意して
それぞれの教科をバラバラに勉強していましたが、
僕にとっては全ての教科がリンクしていました。

 

例えば、漢文はほとんど勉強しなくても「英語の語順、文型」や「現代文の漢字・熟語力」「日本史・世界史の知識」「古文の知識」を組み合わせることで
対応できてしまいます。句形の暗記なんて、一切必要ないんです。

 

また、現代文で得た読解力は英語にも古文漢文にも生かせますし、

 

日本史の文化史で学んだ作品が古文の知識問題で出題されたので、あまり勉強していない古文でも1問得をしました。

 

ということは、たとえ僕と他のライバルとなる受験生が同じスピードで進んでいたとしても、
そもそもの道のりが僕だけ半分なので、少ない努力量で成果を出すことができます。

 

実際の他の受験生の伸び率はわかりませんが、理論上の話です。

 

そんなわけで、模試を受けなくても、自分が浦島太郎にでもなったかのようなスピード感で
学力が伸びていくのを実感できました。

 

「浪人生は伸びない」なんて言いますが、
「浪人生」だから伸びないのではなく、

 

「思考」や「勉強法」を変えないから伸びないだけだと、
この経験から断言できます。

 

だからこそ、あなたが今受験勉強で結果が出ていないとして、
「努力不足」だなんて言えません。

 

ましてや、自分が「努力家」だなんて口が裂けてもいえません。

 

だからこそ

 

頑張っているはずの受験生や大人の方が、
数字や結果を指さし「努力できない人」とあざ笑われて、
「じぶんは努力ができない人間だ」とレッテルを貼ってしまう。

 

僕はそんな世の中が許せないのです。

 

僕なんかより、よっぽど努力している(もしくはしていた)受験生はたくさんいます。

 

そして、そういう受験生こそ、
結果が出る思考や戦略を手に入れて、淡々と知識を積み重ねていけば
学力がグンと伸びること間違いありません。

 

そういう受験生は、「たったすこしでも、努力を継続する」という
いちばん難しいハードルを乗り超えることができているからです。

 

だからこそ僕は、塾やブログを通して、「努力が報われる思考法」を伝えていければなと思います。

 

今後とも、よろしくおねがいします。
こうき


まとめ

僕がみなさんに伝えたいのは、
結果の差は努力ではなく「思考」「戦略」が生み出すということ。

 

決して
・時間が足りない
・あなたの努力が足りない
せいではありません

 

そのためには、

 

受験生も教える側も

 

・基礎の徹底・反復
・言葉の定義
・細分化
・プログラミング思考

 

こういったことを意識するといいですよ、というお話でした。